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ゾレアについて

🌸 ゾレア(オマリズマブ)について

重症スギ花粉症でお困りではありませんか?

2020年から保険適用された抗IgE抗体治療
「ゾレア(オマリズマブ)」

従来の治療で効果が不十分な方への
新しい選択肢について、医師が詳しく解説します。

春になり暖かくなると、多くの人々がスギ花粉症に悩まされます。

くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみといった症状は、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。

特に、従来の薬物療法では効果が不十分な重症・最重症のスギ花粉症患者の方にとって、春はつらい季節です。

💡 2020年から保険適用

2020年から、重症のスギ花粉症患者に対して、抗IgE抗体「オマリズマブ(ゾレア)」を皮下注射する治療が保険適用されるようになり、より多くの患者様が利用できるようになりました。

今回は、ゾレアがどのような治療法で、どのような方々に向いているのか、そしてその効果や治療の流れについて、お話いたします。

ゾレアとは?

ゾレアとは、体内のIgE抗体と結合し、その働きをブロックするお薬です。

🔬 花粉症のメカニズム

花粉症を引き起こす原因は、体内で過剰に生成されるIgE抗体によるアレルギー反応です。

  • 花粉が「IgE抗体」と反応する
  • 鼻や目にアレルギー症状があらわれる
  • ゾレアはこのIgE抗体の働きを抑える
  • 過剰な免疫反応を抑制
  • アレルギー症状の軽減が期待される

💉 投与方法

この薬は、皮下注射の形で投与され、2週間または4週間毎に皮下注射を行います。

これにより、毎日の服用が不要で、効果的に症状を軽減することが期待できます。

ゾレアの効果

ゾレアは、従来の治療法で十分な効果が得られない重症または最重症のスギ花粉症患者に対して、効果が期待される治療法です。

📌 従来の治療法との違い

従来の治療法では、抗ヒスタミン薬や点鼻薬などの内服薬や免疫療法が広く使われますが、これらでは十分な効果を感じられない方が多くいます。

ゾレアは、アレルギー反応そのものを抑制するため、薬物療法では対処しきれなかった症状の軽減が期待できます。

✅ ゾレアが期待される方

① 従来の薬物療法では症状が収まらない方

くしゃみや鼻水、鼻づまりといった症状が薬を使っても改善しない場合、ゾレアはその原因に直接作用し、症状の軽減が期待されます。

② 内服薬の副作用に悩んでいる方

抗ヒスタミン薬などの花粉症治療薬は、眠気や倦怠感などの副作用が現れることがあります。

ゾレアは、副作用が比較的少ないとされているため、眠気に悩まされることなく花粉症を管理できる可能性があります。受験生にもおすすめの治療です。

③ 花粉症による日常生活の支障が大きい方

花粉症が重症化すると、仕事や家事、学校生活などに支障をきたし、日常生活が非常に困難になります。

ゾレアは、そういった日常的な制限を減らし、生活の質(QOL)を向上させる可能性があります。

ゾレアの副作用

ゾレアは効果が期待される治療薬ですが、いくつかの副作用が報告されています。

⚠️ 主な副作用

💉 注射部位の反応

ゾレアは皮下注射で投与されるため、注射部位に痛み、腫れ、赤みなどが生じることがあります。

これらは通常軽度で、数時間から数日内に改善することが多いです。

😴 頭痛や倦怠感

投与後に頭痛や疲労感が現れることがありますが、通常は一時的なものです。

🚨 アナフィラキシー反応

まれに、アナフィラキシー反応(重篤なアレルギー反応)が起こることがあります。

⚠️ 安全管理
発生率は非常に低いため、投与後に数十分間の経過観察が行われます。万が一の際にも迅速に対応できる体制を整えています。

ゾレアの投与条件

ゾレアは使用基準が細かく設定されており、以下の条件をすべて満たす場合に投与が可能です。

✅ 投与条件チェックリスト

  • 重症または最重症の季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)で前スギ花粉シーズンでも重症な症状があった
  • スギ花粉のアレルギー検査(血液検査)の結果が陽性だった
    (スギ花粉抗原に対する血清特異的IgE抗体がクラス3以上)
  • 季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)の既存治療を1週間以上行い、効果不十分であった
  • 12歳以上で、血清中総IgE濃度が30〜1,500IU/mL体重が20〜150kgの範囲にある

💡 重要
ゾレアは特定の条件を満たす患者にのみ適用されるため、治療を受ける前には十分な検査と医師の診断が必要です。

ゾレアの治療スケジュール

通常2月から4月の間に、2週間または4週間毎に皮下注射を行います。

投与量、投与間隔は血液検査、体重で決まります。

⚠️ 受診回数
投与日を入れて計3回の受診が必要になります。

📅 治療の流れ

🏥 1回目受診

  • 重症花粉症と診断
  • 血液検査(特異的IgE抗体検査)
  • 既存治療(抗ヒスタミン薬、点鼻薬等)の開始

その後、1週間以上間隔を空けます。

🏥 2回目受診

  • スギ花粉症で効果が不十分な場合に再診断
  • 総IgE検査を実施

📊 投与量決定

  • ゾレア投与量と投与間隔が決定されます

💉 初回投与

  • ゾレア投与後、スギ花粉シーズン中は、2週間または4週間ごとに投与されます

ゾレアの治療費用

💰 保険適用

重症のスギ花粉症に対するゾレアの治療は保険適用となっています。

📌 投与量について

ゾレアは通常、1回75~600mgを2週間または4週間毎に投与します。

ゾレアの投与量・投与間隔は、初回投与前の血清中総IgE濃度および体重に基づき決定されるので、患者様ごとに異なります。

💡 費用について
具体的な費用は、投与量や投与回数、保険適用割合(1割~3割負担)によって異なります。詳しくは当院スタッフまでお問い合わせください。

よくあるご質問(FAQ)

ゾレアについてよくあるご質問にお答えします

Q1. ゾレアの効果はいつから実感できますか?

A. 個人差がありますが、多くの場合、初回投与後1~2週間程度で効果を実感される方が多いです。

ただし、効果の現れ方には個人差があり、すべての方に同様の効果が得られるわけではありません。治療効果については医師とご相談ください。

Q2. 来年以降もゾレア治療は必要ですか?

A. ゾレアは毎年のスギ花粉シーズンごとに治療を行います。

前年度に効果があった場合、翌年度も同様に治療を受けることができます。ただし、毎年の検査と医師の診断が必要です。

Q3. ゾレアと従来の薬は併用できますか?

A. はい、併用可能です。

実際、ゾレアの投与条件として、既存治療(抗ヒスタミン薬や点鼻薬など)を1週間以上行うことが求められています。

ゾレアと従来の薬を併用することで、より効果的な症状管理が期待できます。

Q4. 注射は痛いですか?

A. ゾレアは皮下注射で投与されるため、通常の注射と同程度の痛みがあります。

注射部位に一時的な痛み、腫れ、赤みが生じることがありますが、通常は軽度で数時間から数日で改善します。痛みに不安がある方は、事前に医師やスタッフにご相談ください。

Q5. ゾレア治療を受けられない人はいますか?

A. 以下のような方は、ゾレア治療を受けられない場合があります。

  • 12歳未満の方
  • 血清中総IgE濃度が30IU/mL未満、または1,500IU/mL超の方
  • 体重が20kg未満、または150kg超の方
  • 妊娠中・授乳中の方(医師の判断が必要)
  • 過去にオマリズマブに対して過敏症の既往歴がある方

詳しくは医師にご相談ください。

まとめ

🌸 重症スギ花粉症の新しい治療選択肢

ゾレアは、従来の薬物療法では効果が得られない重症花粉症患者にとって、新しい治療選択肢として期待されています。

ゾレアの特徴

  • ✅ 抗IgE抗体でアレルギー反応そのものを抑制
  • ✅ 2週間または4週間毎の皮下注射で服薬不要
  • ✅ 副作用が比較的少ない(眠気の心配が少ない)
  • ✅ 2020年から保険適用
  • ✅ 生活の質(QOL)向上が期待できる

こんな方におすすめ

  • 💊 従来の薬で効果が不十分な方
  • 😴 抗ヒスタミン薬の眠気に悩んでいる方
  • 📚 受験生など眠気が困る方
  • 🏢 仕事や学校生活に支障が出ている方

花粉症症状がつらい方で、ゾレアのご希望がある方はまずは当院スタッフまでご相談ください

適応条件や治療スケジュール、費用など、詳しくご説明いたします。

この記事を書いた人

本記事は、青山Fusionクリニック院長の監修のもと執筆・運営を行っています。

青山Fusionクリニック 院長 吉田 美奈子

皆様はじめまして、青山Fusionクリニック院長の吉田 美奈子です。当院では、内科、皮膚科、美容内科、美容皮膚科を専門とし、患者様お一人おひとりに最適な医療を提供することを心がけております。小児科医として培った丁寧な診察と、地域医療での経験を活かし、皆様の健康と美容をトータルサポートいたします。

青山Fusionクリニック 院長

吉田 美奈子 Minako Yoshida

経歴

  • 聖マリアンナ医科大学医学部 卒業
  • 東京医科大学病院 小児科研修修了
  • 東京都立広尾病院 小児科医として勤務
  • 都内の内科クリニックで地域医療に従事
  • 2024年2月 青山Fusionクリニック 開院

資格

  • 日本禁煙学会禁煙認定指導医
  • 日本旅行医学会認定医
  • 日本医師会健康スポーツ医
  • 日本人間ドック学会認定医
  • 日本医師会認定産業医

所属学会

  • 日本禁煙学会
  • 日本旅行医学会
  • 日本医師会
  • 日本人間ドック学会

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