円形脱毛症の治療について
円形脱毛症とは
円形脱毛症は、頭部や体の特定部位で突然、円形や楕円形に毛髪が抜け落ちる自己免疫疾患の一種です。この疾患の最も顕著な特徴は、脱毛部位と健康な毛髪が生えている部位との間にはっきりとした境界が存在することです。脱毛の程度は人によって異なり、小さな脱毛斑が1つだけの単発型から、頭髪全体、眉毛、まつ毛、さらには全身の毛が抜け落ちる重症型まで様々です。
人口の約0.1~0.2%に発生し、一生のうちに発症する確率は約1.7%と報告されています。この病気は男女差がなく、全年齢層で発症する可能性があります。円形脱毛症の患者は、甲状腺疾患や尋常性白斑、全身性エリテマトーデス(SLE)、関節リウマチなどの他の自己免疫性疾患を合併することがあります。また、そのほかの合併している例としてアレルギー疾患、特にアトピー性皮膚炎、喘息、アレルギー性鼻炎などが挙げられます。