NAD点滴療法について
NAD点滴療法とは
NAD+(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)は、細胞のエネルギー生産、DNA修復、機能維持に不可欠な補酵素です。体内のNAD+量は加齢とともに減少するため、老化や疲労、さまざまな疾患の一因と考えられています。NAD点滴療法は、この減少したNAD+を点滴で直接補充し、効率的に体内に届ける治療法です。
NAD+(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)は、細胞のエネルギー生産、DNA修復、機能維持に不可欠な補酵素です。体内のNAD+量は加齢とともに減少するため、老化や疲労、さまざまな疾患の一因と考えられています。NAD点滴療法は、この減少したNAD+を点滴で直接補充し、効率的に体内に届ける治療法です。
NAD+は「サーチュイン遺伝子」を活性化し、細胞修復を促し、若々しさの維持に貢献します。
記憶力、集中力、精神的な明晰さの改善が期待され、「脳の若返り」に効果的とされます。
慢性疲労の回復やエネルギーレベルを高める効果が期待でき、運動能力や持久力の向上にも役立ちます。
睡眠の質の改善、気分の向上、不安やうつ症状の軽減に寄与すると言われています。
当院で使用するNAD+製剤は、USP Compounding Standardsに準拠した処方薬であり、生理食塩水で希釈し点滴投与されます。投与量は、患者様の状態や目的に合わせ、125mgから1000mgまで調整可能です。
加齢による変化が気になる方
若々しさを維持したい方。
慢性的な疲労や倦怠感がある方
エネルギーレベルの低下を感じる方。
集中力や記憶力の低下を感じる方
頭がぼんやりすると感じる方。
健康寿命を延ばしたい方
病気や慢性疾患のリスクを低下させたい方。
運動能力を向上させたい方
パフォーマンスや回復を早めたいアスリート。
以下に該当する方は、NAD点滴療法を受けることができません。
NAD+点滴に対する既知のアレルギーをお持ちの方。
現在、治療中の疾患がある方(医師の判断によりお断りする場合があります)。
妊娠中または授乳中の方。
小児。
がん治療を受けられている方。
患者様の状態と目的を伺い、医師が最適な投与量・頻度を決定します。アレルギー、既往歴、常用薬も確認します。
NAD+製剤を生理食塩水で希釈後、静脈内点滴を行います。投与量に応じ1.5~6時間程度を要します。
吐き気、頭痛、胸の閉塞感、息切れを感じる場合がありますが、点滴速度を遅くすることで軽減できます。当院では患者様の状態を注意深く観察します。
点滴終了後、患者様の状態を確認し、必要に応じてアドバイスを行います。
本治療に用いられるNAD+製剤は、日本国内において医薬品医療機器等法上の承認を得ていません。医師等の個人輸入により提供しており、国内で同一性能を有する承認済みの医薬品は存在しません。 主要な欧米各国ではまだ承認されていませんが、国内外で臨床試験が進められており、ヒトへの安全性について良好な結果が報告されています。現時点では、重大な副作用の報告はありません。