🦠 インフルエンザについて
昨年末はインフルエンザA型が猛威を振るい、
ここ最近はインフルエンザB型が流行っています。
今回は、インフルエンザの種類、症状、予防法、治療薬まで
医師が詳しく解説します。
📋 目次
- 🔸 インフルエンザとは?
- 🔸 インフルエンザの種類と症状比較
- 🔸 予防方法
- 🔸 インフルエンザワクチンについて
- 🔸 治療方法
- 🔸 代表的な抗インフルエンザ薬
- 🔸 当院での診療の流れ
- 🔸 よくあるご質問
インフルエンザとは?
インフルエンザは、インフルエンザウイルスを病原体とする急性の呼吸器感染症です。
📅 日本での流行パターン
世界各地で流行が起こる疾患ですが、季節性インフルエンザは日本では以下のパターンを示します。
11月下旬~12月上旬:流行開始
1~3月:患者数が増加(ピーク)
4~5月:減少
🦠 主な症状
感染後は1~3日程度の潜伏期間の後、以下の症状が現れます。
- 突然の発熱(通常38℃以上の高熱)
- 頭痛
- 全身倦怠感
- 筋肉痛・関節痛
- 咳、鼻汁、咽頭痛などの上気道症状
約1週間で軽快しますが、主な合併症として肺炎と脳症があげられ、重症化すれば死亡に至ることもあります。
⚠️ 重症化リスクが高い方
高齢者、乳幼児、妊婦、基礎疾患(慢性呼吸器疾患、心疾患、糖尿病など)のある方は特に注意が必要です。
インフルエンザの種類と症状比較
インフルエンザウイルスにはA、B、Cの3つの型があり、流行的な広がりを見せるのはA型とB型です。
C型は、一度免疫を獲得すると終生その免疫が持続すると考えられています。
📊 インフルエンザの種類と症状比較
| 型 | 流行性 | 症状の強さ | 備考 |
|---|---|---|---|
| インフルエンザA型 | ◎ | 中等度~高度 | ウイルスの多彩な変異により毎年流行が起こる |
| インフルエンザB型 | 〇 | 軽度~中等度 | 下痢・腹痛の症状が多い |
| インフルエンザC型 | × | 軽微 | 罹患は4歳以下が多い。ほとんどの大人が免疫あり |

インフルエンザの予防方法
インフルエンザは予防が重要な病気と考えられています。
✅ 5つの予防対策
- 流行前のワクチン接種
- 咳エチケット
- 外出後の手洗い・うがい
- 不要な人混み外出を控える
- 十分な休養と栄養補給
インフルエンザワクチンについて
インフルエンザワクチンの接種は特に有効な方法ですが、ワクチンによってインフルエンザに全くかからなくなるわけではありません。
💉 ワクチンの2つの目的
- 感染後の発症の可能性を低減させる
- 発症した場合の重症化を防ぐ
👴👵 定期予防接種の対象者
特に高齢者では重症化・死亡へ進展の可能性が高いため、以下の方は定期予防接種の対象となっています。
- ①65歳以上の方
- ②60~64歳で特定の疾患・障害がある方
💊 接種回数について
13歳以上の方:1回接種が原則
13歳未満のお子様:2回接種が推奨されます
🔄 毎年の接種が推奨される理由
インフルエンザワクチンは、そのシーズンに流行が予測されると判断されたウイルス株を用いて製造されています。
2015₋2016年よりA型2株、B型2株の4種混合ワクチンが使用されています。
選定されるワクチン株は毎年変わるため、インフルエンザワクチンの接種は毎年行うことが推奨されます。

インフルエンザの治療方法
早期の治療としては抗インフルエンザ薬の投与が一番に挙げられます。
その他は対症療法として、以下の対応を行います。
🏥 主な治療法
- 水分補給による脱水の改善
- 解熱鎮痛薬の使用
- 安静と休養
- 栄養補給
代表的な抗インフルエンザ薬
当院では、症状や患者様の状況に応じて最適な抗インフルエンザ薬を処方しております。
💊 主な抗インフルエンザ薬をご紹介します
① オセルタミビル(タミフル®、オセルタミビル®)
1日2回5日間の経口投与になります。
📌 特徴
- お子様ですとドライシロップで処方します
- 予防投与ですと、1日1回10日間となります
- もっとも広く使用されている薬剤
② ザナミビル(リレンザ®)
1日2回5日間の吸入薬です。
📌 特徴
- 吸入器を使用して直接気道に投与
- 全身への影響が少ない
- 吸入操作ができる方に適しています
③ ペラミビル(ラピアクタ®)
院内で点滴投与いたします。経口摂取が困難な患者や入院症例では有用と思われます。
時間は15分ほどになります。
📌 特徴
- 1回の点滴で治療完了
- 経口投与が難しい方に適しています
- 吸入ができない方にも使用可能
④ ラニナミビル(イナビル®)
1回の吸入で終了です。
📌 特徴
- 1回の吸入で治療完了
- 服薬管理が不要
- 長時間作用型
⑤ バロキサビル(ゾフルーザ®)【当院で多く処方】
2018年2月に発売された抗インフルエンザ薬では新しい薬剤となります。
1回の内服で終了するので、当院ではこちらを処方する場合が多いです。
📌 特徴
- 1回の内服で治療完了
- 服薬コンプライアンスが良い
- 作用機序が従来薬と異なる(キャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害)
- ウイルスの増殖を初期段階でブロック
✅ 当院の推奨
飲み忘れの心配がなく、確実な治療ができるため、当院では多くの患者様にゾフルーザ®をご提案しています。

当院での診療の流れ
🏥 迅速検査・院内処方でスムーズな診療
当院では迅速検査を用いて確定診断をし、院内処方でよりスムーズにお帰りいただけるようになっております。
🕐 診療の流れ
- 問診・診察:症状や発症時期を確認します
- 迅速検査:鼻腔から検体を採取し、約15分で結果判明
- 診断・説明:結果に基づき医師が説明します
- 処方:院内処方で薬をお渡しします
- 会計・お帰り:薬局に行く必要がありません
⏰ 土曜日・祝日も対応
体調不良の際はお気軽にお問い合わせください。
待ち時間短縮のため、事前にお電話いただくことをお勧めします。
よくあるご質問(FAQ)
インフルエンザについてよくあるご質問にお答えします
Q1. 風邪とインフルエンザの違いは?
A. 風邪は比較的ゆるやかに発症し、発熱も37~38℃程度です。
一方、インフルエンザは突然の高熱(38℃以上)と全身症状(筋肉痛、関節痛、倦怠感)が特徴です。症状が重く、合併症のリスクも高いため、疑わしい場合は早めに受診してください。
Q2. いつから検査できますか?
A. 発症後12時間以上経過してからの検査が推奨されます。
発症直後はウイルス量が少なく、偽陰性(感染しているのに陰性)となる可能性があります。ただし、症状が強い場合は早めの受診をお勧めします。
Q3. 家族がインフルエンザに。予防投与はできますか?
A. はい、可能です。
同居家族がインフルエンザに罹患した場合、タミフル®の予防投与(1日1回10日間)を行うことができます。
ただし、予防投与は保険適用外となります。詳しくはご相談ください。
Q4. インフルエンザにかかったら何日休む必要がありますか?
A. 学校保健安全法により、「発症後5日を経過し、かつ解熱後2日(幼児は3日)を経過するまで」が出席停止期間とされています。
職場復帰についても同様の基準を適用することが多いです。感染拡大防止のため、しっかりと休養を取りましょう。
まとめ
🦠 インフルエンザは早期診断・早期治療が重要
インフルエンザは、インフルエンザウイルス(A型、B型、C型)を病原体とする急性の呼吸器感染症です。
予防のポイント
- ✅ 流行前のワクチン接種(毎年)
- ✅ 咳エチケットの徹底
- ✅ 外出後の手洗い・うがい
- ✅ 不要な人混みを避ける
- ✅ 十分な休養と栄養補給
治療のポイント
- 💊 早期の抗インフルエンザ薬投与
- 💧 水分補給による脱水予防
- 😴 十分な安静と休養
- 🏥 症状が重い場合は早めに医療機関へ
当院では、迅速検査と院内処方により、スムーズな診療を提供しております。
土曜日・祝日も対応しておりますので、体調不良の際はお気軽にお問い合わせください。
