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ヘルパンギーナ

ヘルパンギーナの治療について

ヘルパンギーナとは

ヘルパンギーナは、特に1~5歳の乳幼児に多く見られるウイルス性咽頭炎で、発熱と口腔粘膜に現れる水疱性の発疹が主な症状です。主にエンテロウイルス属のコクサッキーウイルスA群によって引き起こされるこの病気は、感染後2~4日の潜伏期間を経て、突然の高熱(39〜40°C)とともに咽頭の粘膜の発赤が目立ちます。

小水疱はしばしば破れて浅い潰瘍となり、経口摂取不良や脱水症を引き起こすことがあります。毎年5月から流行が始まり、6月から7月にかけてピークに達することが一般的です。夏風邪の一種としても知られ、大人にもまれに症状が見られますが、ほとんどの場合、症状は良好になります。ただし、回復してから1ヶ月程度は、ウィルスが便とともに排泄されます。

ヘルパンギーナの原因

ヘルパンギーナは主にエンテロウイルス属のウイルス、特にコクサッキーウイルスA群によって引き起こされます。このウイルス群には多様な型が存在し、同じ人が複数回感染することもあります。感染は主に飛沫感染や接触感染によって起こります。咳やくしゃみのしぶき、病気の人の手や物に触れた後、その手で口や鼻を触ることによってウイルスが体内に侵入します。

さらに、便に含まれるウイルスが感染経路となることもあります。このウイルスは熱帯地域では年間を通じて感染がみられますが、温帯地域では特に夏から秋にかけて流行する特徴があります。

ヘルパンギーナの症状

ヘルパンギーナの感染は、2〜4日の潜伏期間の後に顕著な症状を示します。突然の高熱(通常は39℃以上)とともに咽頭痛が現れ、口腔内には小さな水疱と発赤が見られます。これらの水疱はしばしば破れ、痛みを伴う浅い潰瘍に変わります。

発熱は1〜3日程度続き、その間に強い喉の痛みが食事や水分摂取を困難にさせ、脱水状態を引き起こすこともあります。症状は通常、1週間程度で自然に改善しますが、合併症として稀に熱性けいれんや髄膜炎、さらには心筋炎が報告されています。

特に乳幼児ではこれらの合併症に注意が必要で、症状が現れた際は迅速な医療の介入が求められます。

ヘルパンギーナに有効な施術・治療方法

ヘルパンギーナの治療法

ヘルパンギーナの治療は特効薬がなく、主に対症療法が行われます。発症すると高熱、咽頭痛が特徴的で、食事が摂りにくくなるため、柔らかく飲み込みやすい食事を心がけ、十分な水分を摂取することが重要です。症状を和らげるためには解熱剤や鎮痛剤を使用します。

高熱が続く場合や、頭痛、嘔吐がひどくなった場合には、合併症のリスクも考えられるため、速やかに医師の診察を受けるべきです。症状が軽快するまでの間、栄養を考えた食事と安静を保つことが回復を早める鍵です。

また、感染力が高いため、他人との密接な接触は避け、手洗いやうがいなど基本的な衛生管理を徹底することも大切です。一般的には1週間程度で自然に症状が改善することが多いですが、場合によっては医療機関でのさらなる治療が必要となることもあります。

ヘルパンギーナのよくあるご質問

Qヘルパンギーナの検査はどのように行いますか?

A
ヘルパンギーナの診断は主に臨床症状に基づいて行われますが、確定診断には検査が必要になることがあります。一般的には、患者の咽頭ぬぐい液や水疱の内容物、場合によっては糞便や、髄膜炎を合併した場合は髄液からウイルスを分離する方法が用いられます。これらの検体を使ってのウイルス分離や、より迅速にウイルスの遺伝子を検出するPCR法があります。

ただし、これらの検査は特殊な設備を要するため、普段の臨床では身体診察の所見に基づいて診断されることが多いです。

インフルエンザのような迅速検査は存在しないため、医師は症状の観察と患者の訴えに基づいてヘルパンギーナを診断します。

Qヘルパンギーナを予防するにはどうすればいい?

A
ヘルパンギーナの予防には特定のワクチンが存在しないため、主に衛生管理を通じて行います。

感染経路は飛沫感染や接触感染が主なため、定期的な手洗い、手指の消毒、そしてうがいが効果的です。特に乳幼児のおむつ交換後や食事前後には手洗いを徹底し、感染が疑われる場合はその人との直接的な接触を避けることが重要です。

また、感染者が触れた物の消毒には0.02%の次亜塩素酸ナトリウム溶液や消毒用エタノールを使用し、おもちゃや共有物の貸し借りを控えることも予防に寄与します。さらに、感染者の排泄物にもウイルスが含まれているため、トイレ使用後の手洗いをしっかりに行うべきです。

これらの基本的な予防措置を講じることで、ヘルパンギーナの感染リスクを減少させることができます。

Qヘルパンギーナは重症化することはありますか?

A
ヘルパンギーナは通常、比較的軽度の感染症であり、重症化することは少ないです。しかし、希に熱性けいれん、無菌性髄膜炎、急性心筋炎などの重篤な合併症を引き起こす可能性があります。

これらの合併症は特に大人の患者において見られることがあり、大人は子供よりも重症化する傾向があります。症状が通常よりも長引く場合や、非常に高い熱、強い喉の痛み、筋肉痛、頭痛、関節痛などがある場合には、医師の診断と適切な治療を受けることが重要です。
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