咽頭炎とは
咽頭炎は、ウイルスや細菌が感染することで生じる喉の炎症。咽頭は、鼻から喉にかけて広がる部分で、空気や食べ物が通る通路でもあります。上咽頭・中咽頭・下咽頭に分けられ、特に上咽頭はリンパ組織で構成され、「免疫応答の場所」とも呼ばれています。急性咽頭炎は、アデノウイルスやインフルエンザウイルスの感染によって急に起こります。一方、慢性咽頭炎は急性咽頭炎が長引くことで発症します。この二つの状態が、咽頭炎の代表的なタイプと言えるでしょう。
咽頭炎は、ウイルスや細菌が感染することで生じる喉の炎症。咽頭は、鼻から喉にかけて広がる部分で、空気や食べ物が通る通路でもあります。上咽頭・中咽頭・下咽頭に分けられ、特に上咽頭はリンパ組織で構成され、「免疫応答の場所」とも呼ばれています。急性咽頭炎は、アデノウイルスやインフルエンザウイルスの感染によって急に起こります。一方、慢性咽頭炎は急性咽頭炎が長引くことで発症します。この二つの状態が、咽頭炎の代表的なタイプと言えるでしょう。
咽頭炎の主な症状は以下の通りです。
・喉の痛みや違和感・乾燥感
・声枯れや咳
・後鼻漏(鼻水がのどにたれるような症)
・痰が絡む
・首のリンパ節の腫れ
・発熱
・頭痛
・関節痛
・腹痛
・めまい
・倦怠感
・耳のつまり
・いちご舌(舌が赤くなる)
症状の種類や程度は人それぞれ異なります。通常、喉の痛みは発症から2〜3日でピークを迎え、経過とともに徐々に改善します。発症から1週間程度で完治し、症状が2週間以上続くことは稀でしょう。
代表的な初期症状として、発症後から2〜3日続く喉の痛みがあります。早期に治療を始めることで、最小限の症状にとどまり、重症化を防げるでしょう。重症化すると、高熱や嚥下痛(飲み込みの際の痛み)などが現れ、副鼻腔炎や喉頭蓋周囲膿瘍などの合併症のリスクもありますので、十分な注意が必要です。早めの対応が重要なので、症状がで始めたタイミングで早めの受診をオススメします。
咽頭炎の原因となる細菌に対しては、抗生物質が処方されます。抗生物質は、処方分を飲み切ることを前提に処方されています。途中で飲まなくなった場合、残った細菌が再び増殖して、再燃するリスクがあるからです。再燃すると以前よりも症状が強く出るケースもあるため注意しましょう。また、退薬したり、処方通りに内服しなかったりすると、薬に対する抵抗性を示す薬剤耐性菌の原因にもなります。薬剤耐性菌が生じると、抗生物質の効果が弱まります。ただし、副作用が出現した場合は、医師に相談し中止する場合もあります。