蕁麻疹(じんましん)について|青山Fusionクリニック|東京・青山・広尾・外苑前

予約・メール
電話予約
友だち追加
アクセス
皮膚科 蕁麻疹
蕁麻疹(じんましん)について

蕁麻疹は皮膚が赤く盛り上がり、短時間で跡も残らずに消えてしまう皮膚の疾患です。子どもから大人まで多くの人が経験することのある蕁麻疹には、さまざまな種類や症状が知られています。 また一時的に症状が現れることもあれば、繰り返し症状が現れるなど、人それぞれです。 今回は蕁麻疹の原因・種類と症状・治療法についてお話します。

蕁麻疹(じんましん)の原因

蕁麻疹には、ある刺激が原因で起こる蕁麻疹や、特定の原因がわからずに症状が起こる蕁麻疹もあります。
原因がわかる蕁麻疹は全体の1~3割で、ほとんどの蕁麻疹は原因不明です。
また蕁麻疹は、他の人にうつることはありません。

以下に蕁麻疹の原因として代表的なものを紹介します。
☆食物
魚介類、卵・乳製品、肉類、穀類、野菜など
☆植物・昆虫
ハチ、ゴム、イラクサなど
☆食品添加物
人工色素、防腐剤など
☆薬剤
抗生物質、痛み止め、咳止めなど
☆感染症
ウイルス、細菌、真菌、寄生虫
☆物理的な刺激
下着の摩擦や圧迫、寒冷・温熱刺激、日光など
☆日常的な動作
運動、発汗
☆その他
ストレス、疲労など

蕁麻疹の代表的な種類と症状

急性蕁麻疹

症状が現れてから6週間以内に繰り返し症状が現れるような蕁麻疹のことです。ほとんどの場合は24時間以内(とくに数十分~数時間ほど)で症状は消失します。
また2~3日症状が持続することもあります。
子どもの場合には、風邪などの感染症がきっかけで起こるかもしれません。
多くの場合、適切に治療をすれば1か月以内に症状が落ち着きます。

慢性蕁麻疹

症状が現れてから6週間以上を経過していて、繰り返し症状が現れるような蕁麻疹のことです。時間の経過によって症状が変化しやすく、とくに夕方~夜間にかけて症状が悪化するかもしれません。
原因不明なことも多く、数か月~数年と長い間治療が必要になる方もいます。

食物依存性運動誘発アナフィラキシー

特定の食物を摂取してから2~3時間以内の運動をきっかけにして起こる症状です。
主な原因食物は小麦です。

物理性蕁麻疹

日光、寒冷・温熱刺激、圧迫、水との接触などにより症状が現れる蕁麻疹です。
接した部分にだけ症状が現れるだけではなく、全身に症状が現れるかもしれません。数分~数時間で症状が消えるタイプもあれば、数時間~数日症状が持続することもあります。

コリン性蕁麻疹

入浴や運動、緊張などで汗を流したときに起こる蕁麻疹です。
ほとんどの場合、数分~2時間以内に症状が消失します。
また蕁麻疹だけではなく、目や口が腫れることもあります。
かゆみにくわえてピリピリとした刺激を感じるかもしれません。

血管性浮腫

目や唇などが突然腫れるとともに、蕁麻疹が現れる疾患です。
蕁麻疹が出たときには、数日間で症状が消えることもよくあります。

蕁麻疹(じんましん)の治し方

蕁麻疹の治療には、内服・外用薬・注射があります。

① 内服

基本的には、抗ヒスタミン薬という種類の薬を使います。
「ビラノア」や「デザレックス」などの比較的新しく発売された薬は、副作用の眠気がほとんどあらわれません。
お子様はアレロック(オロパタジン)を処方することが多いです。

② 外用薬

ステロイド外用薬を症状・塗布する場所によって使い分けます。

③ 注射

上記の治療でも症状が落ち着かない特発性慢性蕁麻疹に対してデュピクセント®(デュピルマブ)で治療が可能です。私も長年、慢性蕁麻疹に悩んでおり、使用しております。
デュピクセントはIL-4、IL-13の働きを抑えることで、体内での炎症反応や痒みを抑制し、バリア機能低下を改善することにより、アトピー性皮膚炎、結節性痒疹の症状を改善、そして特発性慢性蕁麻疹における皮膚の赤みやふくらみ、かゆみの改善効果を期待することができます。

抗アレルギー剤(抗ヒスタミン剤)の内服治療で治りが悪い方、数種類の内服薬を併用しても改善に乏しい方はお気軽にお問い合わせください

関連記事

PAGE TOP