下痢症の治療について
下痢症とは?
下痢症は、1日に3回以上、軟便または水様便を排泄する状態です。お腹が締め付けられるような痛みが伴い、長引くと日常生活に支障をきたす恐れもあります。腸の水分は、飲食によって摂取された水分と消化液を合わせて1日あたり約10リットルと言われています。そのほとんどは小腸で吸収され、最終的には100〜200ミリリットルが便として排泄されます。下痢症になると、腸の水分吸収が不十分になったり、腸からの分泌物が増加したりして、便の水分率が上がり、下痢になります。具体的には、バナナ状の便が理想的で、水分量が80%〜90%を超えると「軟便」、90%以上になると「水様便」となります。