内科・皮膚科・美容皮膚科なら青山Fusionクリニック|かぜ・皮膚炎・アレルギー・各種ワクチンのご相談から、たるみ・しわ等美容のお悩みまで|東京 青山・外苑前

予約・メール
電話予約
友だち追加
インスタ
アクセス

めまい

めまいの治療

めまいとは

めまいは、自分の身体や周囲の環境が回転しているかのように感じたり、ふらつきや意識が遠のく感覚を覚える状態です。この症状は、耳の平衡感覚に異常が生じる末梢性と、脳に関連する中枢性の二つに大別されます。

めまいが頻繁に発生する場合、「ただのめまい」と思わずに専門の医療機関で診断と治療を受けることが重要です。症状が悪化することで、他の病気が潜んでいる可能性もあるからです。そのため、自覚症状を軽視せず、早めに医師の診断を受けることが推奨されます。

めまい

めまいの4つの原因

原因①:病気

めまいは多くの原因が考えられますが、特に病気によるめまいには注意が必要です。

めまいの原因の病気として、耳鼻科疾患や脳血管障害、心臓疾患などが挙げられます。これらの病気は放置すると症状が悪化する可能性があるため、早期の対応が重要です。

まず、耳鼻科疾患としてメニエール病や突発性難聴があります。これらは耳の症状を伴うことが多く、急に起こるめまいが特徴です。また、脳血管障害は脳梗塞や脳出血などを含み、めまい以外にも頭痛や神経症状が現れることがあります。特に高血圧や糖尿病などの持病がある方は、これらの症状が現れた場合、緊急受診が必要です。さらに、心臓疾患や不整脈、脱水症、貧血などもめまいの原因となります。

原因②:薬の副作用

抗アレルギー薬や高血圧治療薬、抗不安薬などがめまいを引き起こす可能性がありまするのです。

さらに、浮動性めまい(身体がふわふわと浮いているような感覚を伴うめまい)を感じる場合、その原因として精神安定剤や降圧剤、睡眠薬、てんかん・うつ・パーキンソン病の治療薬の副作用が考えられます。これらの薬以外にも、市販の風邪薬などでもめまいを感じることがあります。

原因③:睡眠不足やストレス

睡眠不足は自律神経のバランスを崩し、血圧や脈の調整が乱れることで、耳や脳への血流が低下し、平衡感覚を保つ三半規管に十分な血流が届かない結果、めまいを引き起こすと考えられています。

また、睡眠不足だけでなく、ストレスも自律神経の乱れを引き起こし、脳への血流不足を招くことがあります。特に、自律神経が未熟な若い方や低血圧の方は、この影響を受けやすく、めまいを感じることが多いです。

原因④:加齢・更年期

めまいと加齢・更年期の関連性が指摘されています。

高齢者では、聴力や視力の低下、手足のしびれ、足の筋力低下、立ち眩みなどがめまいとして感じられることがあります。これらの症状は、年齢とともに身体機能が低下するために発生します。

女性の場合、更年期を迎えるとめまいを感じやすくなります。これはホルモンバランスの変化が自律神経に影響を与えるためです。更年期障害の一つとして、自律神経の不調からくる「めまい症」があります。このめまい症は、精神的ストレスや睡眠不足が誘因となり、検査をしても特に病気の異常が見つからないことが多いです。

めまいの4つの種類

種類①:回転性めまい

回転性めまいとは、本人が動いていないにも関わらず、周囲がグルグル回っているように見える現象が起こります。原因としては、良性発作性頭位めまい症やメニエール病、前庭神経炎などの耳の病気が挙げられることが多いです。

患者さんは突然、このような症状に見舞われることがあり、吐き気や耳鳴り、耳が詰まったような感覚を伴うことも少なくありません。このめまいの感覚は、実際には動いていない状況で自身や周囲が動いているように感じられるというものです。

種類②:浮腫性めまい

浮腫性めまいは、「頭や体がふわふわしている」「雲の上を歩いている感じ」と表現されることが多いです。これは、日常生活で突然感じることがあり、特にデスクワーク中に発生することが多いです。

主な原因は、自律神経の働きが不安定になることや、首や肩、頭の筋肉が過度に緊張することです。これにより、緊張型頭痛や頚肩腕症候群が引き起こされ、めまいを誘発します。また、脳梗塞や脳腫瘍、メニエール病などの重大な疾患や動脈硬化などの生活習慣病や内臓疾患が関連していることもあります。

種類③:中間型めまい

中間型めまいは、浮動性と回転性めまいの特徴を併せ持つ症状です。具体的には、周囲が回っているような感覚と、ふわふわとした不安定感が同時にある状態を指します。

この種類のめまいは、どちらのタイプにも明確に分類できない場合、または両方の症状が見られる際に診断されます。中間型めまいの診断は、特定の症状だけでなく、患者さんの詳細な状況や体験に基づいて行われます。

種類④:眼前暗黒感

眼前暗黒感とは、立ち上がった瞬間に目の前が暗くなるような感覚を指します。この症状は、主に脳への血流が一時的に不足することが原因です。

脳の血流不全によって引き起こされることが多く、低血圧や不整脈、貧血、脱水などが主な原因となります。例えば、立ち上がったときにクラっとする感覚や、長時間立っているときに目の前が暗くなる感じがこれにあたります。特に低血圧の方やお子様によく見られます。

めまいの症状

めまいの主な症状は、以下の通りです。

・頭がふらつく
・目が回る
・体が宙を舞うような感覚
・目の前が急に暗くなる
・立ちくらみや貧血様症状
・物が揺れて見える
・天井や自分の周囲がぐるぐる回る
・気が遠くなる
・物が二重に見える
・耳鳴りや難聴など

めまいの症状は、どのような感覚で、どのような時に起こるか、急に起こったのか以前から経験しているのか、どのくらい続いたかを観察することが重要です。また、耳鳴りや難聴などの耳の症状が伴うか、耳以外に頭痛や動悸、しびれ、歩行困難、視力障害などの症状があるか、意識を失ったことがあるかなどの観察も必要です。

めまいの検査と診断

診断には、問診と診察が基本となりますが、それだけでなく、具体的な検査を行うことで、めまいの原因をより正確に把握することができます。

・血液および血圧の検査:全身状態を把握し、貧血や高血圧が原因のめまいを特定するために行います。
・レントゲン検査:頭部や頸椎の異常を確認し、めまいの原因が骨や関節の問題であるかを調べます。
・聴力検査:内耳や聴覚神経の異常を診断し、メニエール病など耳関連のめまいを特定します。
・からだの平衡の検査:平衡感覚を評価し、内耳や脳の異常が原因のめまいを特定するために行います。
・眼振検査:耳石の位置異常を確認し、良性発作性頭位めまい症(BPPV)の診断に用います。
・温度刺激検査:内耳の半規管の機能を評価し、めまいの原因が内耳にあるかを特定します。
・電気眼振図検査:眼球の動きを記録し、内耳や脳の異常を診断するために用います。
・重心動揺検査:姿勢の安定性を測定し、めまいの原因が中枢神経系にあるかを調べます。

これらは、めまいの原因が内耳の問題から脳の病変、血圧や血液に関連する問題まで、幅広い可能性を調べるために行われます。

めまいに有効な施術・治療方法

治療法①:頭位治療(浮遊耳石置換法)

三半規管から耳石が移動すると治る回転性めまい、特に良性発作性頭位めまい症に対しては頭位治療(浮遊耳石置換法)が効果的です。

頭位治療とは、頭部を特定の方法で動かすことで、耳石を移動させ、めまいの原因となる三半規管から排出する治療法です。

頭位治療が有効な理由は、めまいの多くが耳石の位置異常によって引き起こされるためです。耳石は、本来あるべき場所からずれると、バランス感覚を乱しめまいを引き起こします。頭位治療では、患者の頭や体を動かして耳石を元の位置に戻すことで、症状が軽減します。

治療法②:薬剤療法

めまいの治療に用いられる代表的な薬剤とその効果については、以下の通りです。

・抗めまい薬:内耳や前庭神経の異常を抑えることで、めまいの症状を緩和します。
・制吐薬(吐き気止め):めまいに伴う吐き気や嘔吐を抑えるために使用されます。
・抗不安薬:めまいに関連する不安や緊張を軽減し、症状の改善を助けます。
・浸透圧利尿薬:内耳の浮腫を減少させることで、めまいの症状を緩和します。
・ビタミン剤:神経機能の改善や全体的な健康維持を助け、めまいの症状軽減に寄与します。
・脳代謝改善薬:脳の血流や代謝を促進し、めまいの原因となる脳の血流不足を改善します。
・抹消血管拡張薬・血圧改善薬:血流を改善し、めまいの原因となる循環不全を解消します。
・自律神経調整薬:自律神経のバランスを整え、めまいの発生を抑制します。
・副腎皮質ホルモン(ステロイド):内耳の炎症を抑えることで、めまいの症状を緩和します。

治療法③:手術治療(内リンパ嚢開放術など)

内耳のリンパ液の流れを調整するために、内リンパ嚢という袋を切開し、リンパ液の排泄路を作ります。これにより、リンパの流れが正常に戻り、めまいの発作が軽減されます。

具体的には、耳の後ろを切開し、側頭骨を削って乳突洞を開放します。そして、内リンパ嚢を探して開放し、閉鎖しないようにゼラチン状の膜を挿入したり静脈を縫合します。

内耳にリンパ液が溜まり過ぎることが原因でめまいを引き起こすメニエール病に効果的な治療法と言われています。

めまいのよくあるご質問

Qめまいが起きた時の対処法を教えてください。

A
めまいを感じたら、まずはその場で安静にすることが重要です。なぜなら、急に動いたりすると症状が悪化する恐れがあるからです。

対処法としては、座るか横になり、頭の位置を低くした体勢を取るのが望ましいです。脱水症状が原因の場合もあるので、適量の水分を摂取しましょう。また、吐き気がある場合は、冷たいタオルをみぞおちに当てると緩和されます。嘔吐がある時は、気管に嘔吐物が入らないように首を横に向けることが大切です。

視覚や聴覚を刺激しないように、部屋を暗くし、大きな音を避けることも助けになります。めまいが落ち着いても急に立ち上がったりせず、ゆっくりと動くよう心がけてください。

これらの対処法を試しても症状が治まらない場合や再発する場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。

Qめまいがする時は何科を受診しますか?

A
めまいの原因がわからない場合は、かかりつけ医や内科を受診するのが適切です。

理由は、めまいの原因は多岐にわたり、内耳の問題、脳の異常、心の問題、さらには心臓のトラブルなど様々な要因が考えられるからです。専門科に行く前に、まず内科で基本的な検査を受けることで、適切な科への紹介が受けられる可能性が高まります。

また、以下のような症状がある場合、それぞれの専門科への受診が推奨されます。

・耳鳴りや難聴、耳の閉塞感が伴う場合:耳鼻科
・手足のしびれや動かしにくさ、言葉が話しにくい、激しい頭痛などがある場合:脳神経外科
・心の問題が疑われる場合:心療内科や精神科
・心臓に関する問題が考えられる場合:循環器内科

Qめまいの予防法や日常生活での注意点について教えてください。

A
めまいを予防するためには、ライフスタイルの見直しが重要です。疲れやストレスが自律神経の乱れを引き起こし、これがふらつきの原因の一つになることがあります。そのため、十分な休息を取り、バランスの良い食事を心がけることが推奨されます。

また、ストレスが溜まった際には、趣味や娯楽に時間を割く、軽い運動を取り入れるなど、ストレス発散に努めることが大切です。具体的には、約20分のウォーキングを数週間続けることで、軽度の良性発作性頭位めまい症の改善が期待できます。
PAGE TOP