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水イボ(伝染性軟属腫)

水イボ(伝染性軟属腫)の治療

水イボ(伝染性軟属腫)とは

水イボの正式名称は「伝染性軟属腫」と呼ばれ、特定のウイルスによって皮膚に小さな盛り上がりが生じる病気です。感染経路は主に皮膚の微細な傷で、アトピー性皮膚炎を持つ子どもなど、皮膚のバリア機能が低下している場合に感染しやすくなります。小児に多く見られ、特に2〜12歳で発症しやすいとされていますが、大人にも発生することがあります。

この病気は自然治癒することが多く、治療が必ずしも必要とされない場合もあります。しかし、無治療で放置すると感染が広がることもあるため、治療を推奨する声もあります。症状や病状に応じて、皮膚科医に相談することが大切です。

水イボ(伝染性軟属腫)

水イボ(伝染性軟属腫)の原因

水イボ(伝染性軟属腫)の原因は、伝染性軟属腫ウイルスに感染することです。特に小児に多く見られる理由として、皮膚の薄さや免疫力の未熟さがあります。感染経路は、主に患部との直接接触や、患部を触った後の手で他の物に触れることによるものです。夏場のプールや公衆浴場では感染のリスクが高まりますが、学校での活動制限は特に設けられていません。

ウイルスは皮膚の傷口や毛穴から侵入し、細胞内で増殖していぼを形成します。いぼがつぶれることで他の皮膚にウイルスが広がる可能性があります。また、タオルや浮輪などの共用によって感染することもありますが、プールの水自体が感染源になることはありません。

水イボ(伝染性軟属腫)の症状

いぼの大きさは、一般的に1〜5mm程度で、稀に1cmに達することもあります。これらのいぼは、皮膚と同じ色か、白や淡紅色をしており、つるつるしていて水のような光沢があります。特に大きないぼでは、中心部が凹むことがあります。

体のどの部位にも現れ得ますが、四肢や体幹に多く見られ、顔や首、陰部にも出現することがあります。いぼ自体は痛みを伴わないことが多いですが、かゆみを感じることがあり、かいてしまうと、その内容物が他の皮膚に付着し新たな感染を引き起こす可能性があります。

感染の初期はいぼが小さく、徐々に大きくなりますが、いぼが破れたり、自然に剥離したりすると、炎症を起こし、時には化膿することもあります。しかし、数ヶ月が経過すると、体の免疫反応により自然に消失していきます。この感染症は、発疹が拡大する速度が消える速度よりも早く、一定期間はいぼの数が増え続けますが、最終的には治癒へと向かいます。

伝染性軟属腫(水イボ)の4つの治療法

治療法①:摘除法

摘除法とは、専用のピンセットを使用して水イボを取り除く手法であり、確実性が高いとされています。しかし、この処置には激しい痛みが伴うことが大きな課題でした。そのため、2012年以降、局所麻酔薬の張り薬が痛みを和らげる目的で用いられるようになりました。

摘除時には、水イボを潰すようにして取り除くコツがあり、不適切な方法で行うと強い痛みを感じることがあります。また、小児の場合、アトピー性皮膚炎や湿疹体質が背景にあることが多く、これらの状態の治療を行うことで、水イボの治りが早くなることが報告されています。

治療後は、跡が残る可能性もあるため、専門の医師と相談しながら最適な治療法を選択することが重要です。

治療法②:外用療法

外用薬法の一例として、ポピドンヨード剤を用いた治療があります。これは、綿棒にイソジン液をつけ、イボに直接塗布し、乾燥させるというものです。このプロセスを数回繰り返すことで、徐々にイボを治療していきます。痛みが少なく、頻繁に病院へ通う必要がないため、多くの患者にとって好ましい選択肢となっています。

また、サリチル酸を含むスピール膏や化学的にイボを剥がすグルコース酸なども用いる方法もあります。しかし、これらの方法は即効性は期待できない点に注意が必要です。

治療法③:内服療法

ヨクイニンというハトムギから作られた漢方が活用されます。ヨクイニンは、水イボの治療に効果的であるとされ、そのエキスを含む薬やハトムギ茶として取り入れることができます。特に、ヨクイニンを高濃度で摂取するために、錠剤とエキス剤を組み合わせる方法が推奨されています。

また、防已黄耆湯などの漢方薬を併用し、体力や抵抗力を高めることも大切です。これらの治療法は、特に体力がない子供や抵抗力が低い方にとって、再発を防ぐ手段となり得ます。

治療法④:冷凍凝固療法

冷凍凝固療法は、液体窒素を使って異常な組織を凍結し、破壊することで、新しい皮膚の再生を促します。特にクライオプロという治療器具を用いることで、液体窒素を患部に直接、ピンポイントで噴霧することが可能です。これにより、従来の綿棒を用いた方法と比べ、治療中の痛みが少なく、安全性が高いとされています。

しかし、治療には注意も必要です。冷凍凝固療法は、効果的な場合が多いですが、処置後に色素沈着や、まれに瘢痕が残るリスクもあります。治療は1、2週間に1回のペースで数回行うことが一般的で、この頻度であれば治療効果が高まります。治療を重ねることで、患部は白く凍結し、最終的には黒いかさぶたとなって自然に取れることもあります。

水イボ(伝染性軟属腫)治療のポイント

水イボ(伝染性軟属腫)の治療時のポイント

水イボ(伝染性軟属腫)の治療におけるポイントは以下の通りです。

・早期の治療開始:水イボが少ないうちに治療を開始することは、伝染を防ぎ、治癒を早める重要な要素です。
・正確な診断:水イボは他の皮膚疾患と間違えやすいため、専門の皮膚科医による正確な診断が必要です。
・治療方法の選択:水イボの大きさ、数、場所に応じて、専門医の診断を元に適切な治療が受けられるようにしましょう。
・周囲の人への感染予防:水イボは触れるだけで感染する可能性があるため、治療中は他人との直接的な肌の接触を避け、個人のタオルや衣服の共有を控える必要があります。
・自己処理の避ける:水イボを自分でつぶしたり取り除こうとすると、ウイルスが他の部位に広がり、状態を悪化させる可能性があります。専門医の指導のもとで治療を受けることが重要です。
・免疫力の向上:免疫力が低下していると水イボが治りにくくなるため、バランスの良い食事、十分な睡眠、適度な運動などで体の抵抗力を高めることが望ましいです。
・定期的なフォローアップ:治療後も新しい水イボが出現する場合があるため、定期的に皮膚科医によるフォローアップを受けることが大切です。

これらのポイントを守ることで、水イボの効果的な治療と、再発や感染拡大の防止が可能になります。

水イボ(伝染性軟属腫)の施術の流れ

問診

水イボ(伝染性軟属腫)について問診を行い、診断に必要な情報を集めます。
例えば、「いつ頃から、どの程度の症状が続いているか?」「症状は改善しているか、悪化しているか?」など聞かれます。また、既往歴や最近出かけた場所(感染元を探るため)なども聞かれる場合があります。

診察

問診で得られた情報を元に、患部の視診、血液検査や尿検査など各種必要な検査が行われます。特に皮膚科は視診が重要で、皮膚症状と病気を照らし合わせて診断を進めます。

治療

水イボと診断されたら症状に合わせた治療を行います。症状が軽い場合は、外用薬(塗り薬)や内服治療など苦痛の少ない治療で済みます。しかし、患部が広範囲だったり、外用薬だけでは治療が難しければ、摘除法や冷凍凝固療法など専門の処置が必要です。
また、アレルギーなど水イボの症状を誘発・増強させる基礎疾患があれば、合わせて治療を進めていきます。

水イボ(伝染性軟属腫)のよくあるご質問

Q水イボ(伝染性軟属腫)の感染力は強いですか?

A
水イボ(伝染性軟属腫)の感染力については、それほど強いわけではありません。しかし、人から人への直接接触や共有物品を介した感染の可能性があります。特に、幼稚園や保育園のような集団生活をしている場所では、感染しやすいと言えるでしょう。

病気は主に6歳未満の乳幼児に多く、10歳未満の子どもたちに80%以上が集中しています。感染経路としては、皮膚の直接触れ合いや、タオルなどの共用品からの感染が考えられます。また、プールやお風呂などの水周りでの感染例も報告されています。

重要なのは、健康な身体を維持することで、感染しても発症しないことが多いという点です。免疫力を高め、適切な衛生管理を心がけることが予防につながります。

Q水イボ(伝染性軟属腫)の潜伏期間はどれくらいですか?

A
潜伏期間は2週間から数か月に及びます。感染してもすぐに症状が現れないことがあり、そのため感染に気づかないことも少なくありません。

水イボがつぶれると、中にいるウイルスが皮膚の傷や毛穴に接触し、新たな水イボを生じさせることがあります。この性質から、自分や他人への感染の可能性が高まります。治療をしても潜伏していたウイルスが後から再発を招くことがあります。

Q水イボの中心にある白い塊はなんですか?

A
感染した部位には、通常、小さな白い膨らみが見られ、中心部には小さなくぼみがあります。これは、感染したウイルスの塊です。触ると柔らかく、痛みは伴いませんが、見た目の問題や感染の拡大を防ぐために治療が必要になります。
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