粉瘤の治療について
粉瘤とは何か
粉瘤(アテローム)とは皮膚下に老廃物が溜まり、袋状の構造を形成することで発生する良性腫瘍です。この袋は、本来ならば皮膚から剥がれ落ちるはずの角質や皮脂を内部に蓄積し、時間と共にゆっくりと大きくなります。身体のどこにでも現れる可能性がありますが、顔や首、背中、耳の後ろなど特定の部位に出来やすい傾向にあります。
初期段階では、皮膚の表面に小さなしこりとして現れることが多く、ニキビと間違えられることもありますが、これらは自然には治癒しないため注意が必要です。加えて、袋が破れて細菌感染を引き起こすと、痛みや赤みが生じることがあります。
粉瘤は自然に消えることは少なく、見た目の問題や感染のリスクを避けるためにも、形成外科での切除が一般的な治療法となります。皮膚の下にできたコロコロとしたしこりが長期間消えない場合は、粉瘤の可能性があります。